憂さ晴らし ページ19
パチ、と男の目が覚める。陽の無い朝を予期せぬ場所で迎えた男は、状況把握に視線を動かす。
ふと目に留まったのは、古い椅子へ偉そうに足を組み腰掛けるAの姿だった。
城内でそこそこ知名度のある少女が自分を見下しているとなれば、混乱と怒りで罵声を放つのは必然とも思える。
「ｯなんだ、ここ…お゙い!!!テメェ俺を見下すってのか!?」
『…おはよう。』
脈絡のない返事に困惑するだろう。
ゆっくり立ち上がり、カチと録音を始めた機械を側に投げるように置く。
rb「こら〜物は大事に〜!」
『ははっ、ごめんごめん』
――rb視点――
あんな小柄な子が威圧を醸し出しながら人を見下すなんて。
あぁ…ええなぁ、別にМじゃないんやけど興奮するよな。俺だけか?
Aは普通じゃない。一般人とはどうも掛け離れた感性を持ってる。例えば、
―――仲間であれ容赦なく拷問をするということ。
前のスカフィズム野郎がそうやな。あいつは一応、軍の兵やった。あの頃のAがどう思ってたかは知らんけど、仲間拷問して悪夢一つも見いひんのは俺でも おかしい と思ったで。
『…うーん、何を聞こう。』
「何聞かれてもテメェに答える義理はねぇだろ。そもそもテメェ、あいつのおもちゃみたいなモンだろうがよ?」
『あいつ……って?言ってごらん?ほら、そのお口は飾りじゃないでしょ。』
うわーぁ、挑発しておられますねAさん。
そんなん言わさんでも、大体分かるんにな。録音してやりたいんやろうなぁ、新たな罪を。
「ハッ、言わねぇとわかんないのか。グルッペンだよ。一体俺が何の為に国に尽くしてるのか。てか、正直全員ムカつくんだよな、見てるだけで。幹部だ隊長だ、そんだけで偉そうにしやがってよ」
……んー?あれ僕なんか偉そうにしたことありましたっけー?
こいつの適当な妄言かね。別にそういう態度取るような奴おらんと思うけどな。…言うなら、今のAかな。
バシャッ..．
Aがその辺に置いてあった、何ヶ月放置してたか分からんくらい腐ってる水を男にぶっかけた。
しかもちゃんと鼻の穴に入るように。吸ってもうた男は痛そうに噎せる。
『…ロボロー』
rb「何でしょうか、“新しい国の幹部”さん。」
「…!!?おま…」
『これ情報とかいるー?私にはただの憂さ晴らしで国を敵にした哀れな兵にしか見えないんだけど。』
rb「それはそうやなぁ…持っとった火薬で何しようとしてたか、くらいは聞いてあげたら?」
誰かの舌打ちが聞こえた。
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オバケ(プロフ) - プチトマトのチーノwww変な二つ名ついてるwww更新頑張ってください。 (4月21日 8時) (
レス) @page14 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - ふみさん私もです!めっちゃ良いお話です❣️更新頑張ってください〈^o^〉シャオちゃんの顔文字だよ! (3月29日 10時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - めちゃくちゃいい話です!!! 高評価とコメントお気に入り登録させていただきます👍 (3月16日 10時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2024年3月15日 17時
