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❅·̩͙11 ページ11

唐揚げの美味しい匂いがしてきて
私はカウンターに移動した。



一人暮らしで料理はそこそこする。
他人の手料理を食べるのはいつぶりだろうか。



佐「Aちゃんめっちゃ見てるー笑」



横に座った元気印。
ニコニコだね君は。



「いつもだてが作るの?」


佐「そーだよ!だてがいない時は蓮とかラウも作ってくれるかなあ…
Aちゃんは?料理する?」


「うん。一人暮らしだから」


宮「そうなんだ。いつでもおいでよ、
1人女の子が増えるぐらい変わんないから」


佐「女の子増えたら華やかでいーよね!
ここいっつもむさ苦しいからさ」


「…気持ちだけもらっとく。箸とか並べる?」



佐久間と一緒に箸とか出来上がったサラダを
大きなテーブルに並べた。
男9人暮らしなんて、白雪は仲が良いんだな。



佐久間がぴょこぴょこキッチンとテーブルを移動しては皿を並べて
並べ終わったと思えば上へ続く階段への扉を開けて息を吸い込んだ。



佐「みんなー!!ご飯できたよ!!」



途端に上からガチャガチャ聞こえ出す。
成長期の子供みたい。
…あ、成長期の子供だったわ。



階段から響くドタドタ音がすごくて、
このままここに居たら轢かれるんじゃないかって中に戻った。



『Aちゃんここ』



渡辺が椅子を引いた状態でわざわざ
セバスチャンみたいに待ってくれていた。



「ありがと、お邪魔します」


『…ん』



機嫌はまだ直っていないらしい。
何だろうな、やっぱり子供みたいだな。
子供だけどさ。



あとでお菓子でも買ってあげれば喜ぶかな。



9人全員がテーブルについたところで、せーのとふっかが言う。



「「「いただきまーす!」」」



家族とご飯って、こんな感じなのか。
話し声も笑顔も溢れてる。
私の知らない、晩ごはん。



「…美味しー」


宮「褒めてもらえるのは嬉しいけど、泣かないで。
女の子は笑顔が一番可愛いよ」



気がつくと9人に凝視されていた。
隣にいるだての指がそっと頬に触れて
初めて自分が涙を流していることに気づく。



思っていたより私は、孤独が寂しかったみたい。



「えーやば、無意識だった、ごめん笑
美味しすぎて泣いたの初めて」


阿「美味しいよね、今度食べたいものリクエストしてみたら?」


ラ「チーズインハンバーグ」


岩「炊き込みご飯」


深「あんたらじゃない」



どうにか雰囲気が戻る。
ただ、渡辺と目黒だけは
私を見つめるのを最後までやめなかった。

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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