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...


あれから数ヶ月、毎日私が作った晩ご飯を美味しいと言って
食べてくれる臣さん。


他愛もない話をして...2人で笑って



穏やかな時間がだけがすぎて行ってた。




優希くんはあの日から、臣さんの事は全く触れずに今まで通りバイトで察してくれたけどラーメンの誘いは一切なくなった。



そして、バイト終わりに今日のメニューは何にしようかな?
なんて考えてるとピコンとなった通知は臣さんからのメッセージ。

"ごめん、今日は遅くなるから一緒に食べれない"


寂しく思いつつも仕事だから仕方ない...


むしろ、毎日毎日忙しいはずなのに帰ってきてくれるのは、本当にありがたい事なんだと痛感する。



晩御飯1人かぁ...何にしよう。



久しぶりラーメン食べたいなぁー
あのラーメン絶品だもん。


味を思い返して、もう選択肢はラーメン一択。




『お疲れ様です』



バイト仲間と優希くんに挨拶をしてラーメン屋まで足を運んだ。


...


「お待たせしまたー」


カウンターに座った私の目の前には大好物なラーメン、頂きますと手を合わせて一口食べた時...



「何で1人で来てるの?誘ってくれたらいいのに」


なんて言いながら私の横に腰掛けた...


『ゆ、優希くん!?』


"いつものお願いしまーす"なんて慣れた店員さんに話しかけてた。


「そんな驚く?いつも2人で来てたじゃん」

ケラケラと笑って言う優希くんは真剣な顔になった...


「...それとも、もう2人では来れない?」

『...うーん...』


友達だとしても...でも万が一、こんな事が取り上げられたら...もみ消すとは言われたけど臣さんの手間がかかる...


「なんで、そんな迷うんだよー」

私の肩をゆさゆさと揺らす優希くん。


「いーよ、これで最後って事で...」

目を見るとしょんぼりしてて、申し訳なくなる...


優希くんも雄一のラーメン友達と来れなくなるもんね。


『優希くん、ごめんね』

「謝んなよー。心がえぐられる」

胸を抑えて痛そうな表情を見せる優希くんに笑っちゃって...


「お前は笑っててよ...」

そう呟いた。



『「ご馳走様」』

2人で手を合わせてご馳走様をして...



「...最後だから夜桜でも見て帰る?」

『うん』

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作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時

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