内緒で付き合ってます

◎２５ ページ25

江口side

行為後一緒にお風呂に入り、Aちゃんは
そのままベッドで寝ちゃった。
…避妊をしなかったことに後悔はしていない。
俺もいつかAちゃんとの子供が欲しいって思うから。

でもそれが今か、と言われたら違うと思う。

俺らはまだ結婚していない。
結婚ってなるとお互いの家族だけではなく
事務所やファン、関係者にも報告しなければならない。


それにAちゃんが所属しているSnowManは
今1番売れているアイドルっていっても過言ではない。
Aちゃんだけではなく、ほかのメンバーさんも
毎日テレビで見るくらい。


だからこの大事な時期に結婚、妊娠となると
俺は仕事を続けられるけどAちゃんは
仕事を休まなければならない…
そこが男女の差なんだよなぁ。





江｢俺らが芸能人じゃなければ…｣





今すぐにでも結婚するのに。









．









｢おはようございます｣




井上｢やあ、Aちゃんおはよう。
今日も一段と可愛いね｣




｢……｣





井上修司(43)
本日収録予定の番組のプロデューサーさん。
この業界では有名な人。



最初の頃はイケおじだと思ってた。
だけどここ最近井上さんからのセクハラ発言が酷い。
それもなっちゃんが一緒にいない時ばかり
声掛けてくる確信犯だ。





井上｢ねえ今夜あいてる？｣




｢すみません、仕事がありますので｣




井上｢えぇ、じゃあさ何時に終わる？
迎えに行くよ！｣





｢マネージャーが来てくれるので結構です。
本日もよろしくお願いします。｣




井上｢…｣




気持ちが悪い。
今日の衣装だって絶対井上さんが決めている。
今日はトーク番組の収録なのに露出が多い衣装。
スカートだって座って少しでも動いたら下着が見えそうなくらい短い。…嫌だこんなの着たくない。




｢あの、｣





衣装さん｢どうされました？｣





｢今日の衣装、変えられませんか…？
スカートが短すぎるかなって…、｣





衣装さん｢あ…えっと…、｣





井上｢ダメだよ、Aちゃん我儘言ったら。
それに短くないよ？Aちゃんにすっごく似合ってる。綺麗な脚なんだからみんなに見せないと！｣





｢……｣





井上｢僕はこの番組のプロデューサーで君はタレント。
どっちが偉いかは…この業界長いAちゃんなら分かるよね？｣






｢……わかりました…｣





井上｢流石Aちゃん。大好きだよ。｣






｢……失礼します｣








．

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