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翔太のバースデイプランに大きく書かれた"涼太に取り上げて欲しい"
その希望を叶えるためにガウンや帽子、ゴム手袋をして翔太と向き合う用意。
ギリギリなって翔太の声がまた溢れ始めた頃先生に名前を呼ばれた。最終確認をして準備。助産師さんの手をぎゅっと握りながら顔を赤くしながらゆっくり呼吸する姿はなんだか落ち着かない光景で。
💙「ハァッッ……りょーた。お願いねっ。っっーー!!」
👨🏻⚕️「大きく吸ってー、吐いてー、吸ってー、思いっきり力入れるっ!!」
❤️「うわぁっ、、翔太上手上手。赤ちゃん頭出てきたよー。長ーく息んで」
波が来てたのに一言伝えてくれた翔太。想像してたよりずっとずっと、見ててこっちが痛くなるぐらいな光景を目の当たりにして変な声が出た。
翔太が力を入れると赤ちゃんがぐーっと進んでくる。赤ちゃんの頭は固くて、でも柔らかくて暖かくて。
呼吸がだんだん早くなって、過呼吸になりそうなって、思わず顔を背けたくなって、、そんな時赤ちゃんが生まれてきてくれた。
👶🏻「ウンギャァァァァ!!フギャァァァ!」
👨🏻⚕️「午前8時18分 女の子です!おめでとうございます」
❤️「しょうたっ!しょうたっっ!!」
赤ちゃんが生まれて手袋を外してすぐに翔太駆け寄るけど苦しそうな息。完全に過呼吸を起こしちゃってる。
先生が産後の処置をしてくれてる間も治らなくてすごく不安だったけど、ぎゅっと抱き締めた途端落ち着き始めて。ようやく目線が合った。
❤️「翔太分かる?赤ちゃん産まれたよ。頑張ってくれてありがとう。」
💙 コクッ 「苦しかった……けど涼太のハグ安心した。」
❤️「良かった…。このまま寝ても大丈夫だからね。ちょっと目瞑ってみようか。隣にいるからね。」
呼吸が落ち着いたと思ったら目眩。本当に体を張って命を誕生させてくれたんだ。
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2024年3月25日 23時