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バスタオルはこれ。
着替えないならこれ着なよ。佐久間くんの。
歯ブラシはある?
ってポンポン渡される物を慌てて受け取る。
洗濯機の使い方まで教えてくれた。
目「これ押したら乾燥だから」
「ありがとうございます、めめさん」
目「ん。ごゆっくり」
脱衣所を出て行っためめさん。
パーカーの裾に手をかけた時、閉まりかけてた扉が開いてひょこっと顔を覗くから慌てて手を下ろす。
「な、なんでしょう…!」
目「目黒蓮」
「え」
目「そのめめさんっての、気になってたから」
「それだけ。」と今度はしっかり閉じた扉。
めめさんもとい、目黒さんはマイペースな人みたい。
危うくお粗末な体見せるとこだった…
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シャワー諸々をお借りしてサッパリした気持ちで脱衣所を出るとふわんと香った香ばしい匂い。
佐「あ!Aちゃんおはよ〜」
「おはよう!これごめんね、借りちゃった」
彼の柔軟剤の香りがするパーカーを摘んで見せるとさっくんがピシッて固まった。
「さっくん?」
佐「…彼シャツならぬ彼パーカー…!?」
めっちゃいい!可愛い!推せる!とかなんとか喚いてるけど一旦放っておいてキッチンを見ると康二くんが居た。
「康二くんおはよ。メモありがとう。
昨日はごめんね、迷惑かけちゃって…」
向「おはようさん!全然ええよ〜風呂分かった?」
「あ、めめ…じゃなくて目黒さんに教えて貰って」
向「なんやめめに会うたんや!
俺が起きた時はもう自分の部屋で寝とったからなあ」
「サンドイッチ食べてた?」とちょっぴり不安そうに聞いてきた康二くん。
「?食べてたよ」
それはもうパクパク。
康二くんは「そっか」って嬉しそうに口元を緩めてて、ピンと来た。目黒さん、絶対いつも康二くんにツンデレなんだ…あの顔、康二くんにも見せてあげたらきっと喜ぶのに。
向「Aちゃんのも朝飯作ってるからそこ座り」
「いいの?」
向「ええよ〜さっくん!ボーッとしてんと机拭いて!」
佐「んにゃ!了解でありまーす!」
ぽいっと放り投げられた布巾をキャッチしてやけにテンションの高いさっくんが机を拭いてくれている。
「私もなんか手伝うよ…」
向「ええの!Aちゃんは
それに
ん…?
なんか、引っ掛かるような…
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あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時