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「きゃっ…」

向「んわぁっ!え!誰ぇ!?」

宮「ぅおっと…大丈夫ですか?」



勢い良くドアが引かれたおかげでよろけた体を誰かが受け止めてくれた。



阿「あ、帰って来た。おかえりー」

宮「ただいま。こちらの方は?」

向「だ、舘…なんでそんな冷静なん…?」



驚いた拍子に尻餅をついたまま、私をオバケか何かみたいに怯えた目で見上げる関西弁の人と、立ち居振る舞いが気品溢れているお兄さん。



佐「えっとね、俺の同期の椿Aちゃん!」

阿「佐久間が言ってたオアシスちゃん」

「えっ!」



それを聞いて「ああ、貴方が。」って納得してる紳士さん。さっくんがどう話してるのか知らないけどおかしな覚え方をされてるってことだけは分かった。



向「え、もしかして迷子って…」

佐「ごめんねー?なんかややこしい送り方しちゃったみたいで!」

岩「それはほんとに反省して。」



てへって笑ってるけど、それで誤魔化せる話じゃないと思う…



「すみません、突然お邪魔することになってしまって…すぐに帰りますので…」

佐「だからぁ、どうやって帰んのって!」

宮「貴方がオアシスさんということは…不運に見舞われたというのも…」

「えっと、椿です…はい。如何にも私のことかと…」

向「えらい災難やったなあ…照兄が良いって言うてるんやったら今日はここに居たら良いんとちゃいます?」



さっきまでひっくり返ってた関西弁のお兄さんはぺたんって床に座って私を見上げてる。その姿がなんというか、犬っぽくて。失礼ながら可愛いかも。



向「よっこらしょ…っと。コーヒーでも飲みます?」

「あ…さっき頂いて…」

向「そうなん?うまい豆で淹れたろーと思ったのにぃ」



あ。
さっき色白のお兄さん…えぇと、なんだっけ…ご当地のゆるキャラみたいな名前の…あ、そうだ。フッカさんだ。
フッカさんが言ってたコージってこの人のことかも。



宮「何もお構いは出来ないけど…ごゆっくり」

「え…あ、はい…?」

向「誰か風呂入るー?先入っていい?」

宮「俺も入りたい」

向「じゃあ舘1階使ってええよ。俺2階使うー」



帰宅したばかりのお2人はマイペースにお風呂に向かって行った。これは…居ても良いということ…?



岩「えっと、Aさん?」

「あっ、はい!」

岩「Aさんも空いたら風呂とか自由に使って貰って構わないから。」



「ゆっくりして行ってね」とお兄さんは笑った。

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あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時

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