検索窓
今日:17 hit、昨日:416 hit、合計:147,334 hit

ページ13

.



阿「泊まってけば良いじゃん。」



シャツの袖を捲って戻って来たあべさんがケロリと言ってのける。



阿「照が心配してるのはラウ?」

岩「…もそうだけど、この人も気遣うかなって…男ばっかの家じゃ」



ん?今なんて?
男ばっかの…?



「さっくん…?どういうこと?」

佐「あー…っと、言ってなかったっけ?」



あはは〜って笑って誤魔化してるさっくんの目はめちゃめちゃ泳いでて。これ…わざと言わなかったやつだ。



岩「え?もしかして佐久間話してなかったの?」

「聞いてません」

佐「だって〜…!話したらAちゃん絶対ネカフェに泊まるって言って聞かないと思って…」

阿「馬鹿…」



はああ…と呆れた目でさっくんを見るお2人。
そりゃあ、女子禁制ならそうと言ってくれれば意地でも断ったのに!



岩「ごめん、俺てっきり知ってる上で来てると思って…
実は前に住んでた奴の女友達がうちに来た時にちょっと住人といざこざがあって…そっから女性の来客にちょっと敏感になってるんだよね。」

「そうだったんですね…それなら尚更帰ります。」

佐「ほらぁ…!Aちゃんはこういう子だから大丈夫なんだって!」

「何言ってるの?
さっくんは私のこと知ってるけど、他の人たちは知らないんだから、信頼も何もないでしょ。
さっくんのことは信頼してても、それと私を信頼するのとは別の話なんだから……」



ぬるくなったコーヒーを一気に飲み干して荷物を持って立ち上がる。



「お邪魔しまし、た」

阿「おっと」



勢い良く立ち上がったものだからふらついてしまって。
あべさんが咄嗟に支えて下さった。



「ごめんなさい、じゃあ私はこれで…」

岩「ちょっと待って。」



リビングの扉に手を掛けたところでひかるさんに腕を掴まれた。



「あの…」

岩「やっぱり今日はもう遅いし、うちで良ければ泊まっていきなよ…酔いも冷めてないみたいだし。」

「え、でも…」

岩「そんな状態で帰られるほうが気になっちゃって迷惑。」



ええ…暴論…
そう思うけど、正直ここから近くの泊まれる場所を探して向かうにも果たして交通機関があるのかどうかってところだし。
タクシーは痛い出費だし…
追い討ちをかけるように携帯の充電も残り僅か。



佐「ね?照のお許しも出たしうちに居なよ」



ほんとに良いのかな…
掴まれた手を振り解くのも心苦しくて、どうしたもんかと迷っていると手を掛けていたドアノブが突然下がってグン!と体が引っ張られる。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (237 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
719人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , シェアハウス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。