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「どっちにしろつらい運命なら、皿洗いのほうがマシ。できた料理を運んだり、バッシングしたり…。その時に笑顔になったお客様が見られるから。」
「断った、ということですか?」
「はい。これでいいんだと自分に言い聞かせて。でも周りのスタッフがだんだん怪しく思って心配されるようになりました。料理長に、そろそろ調理を任せてもいいんじゃないかとか厳しくしすぎじゃないかとか言ってくれて。それが逆に彼の神経を逆撫でしたらしく、」
目を閉じて深呼吸をひとつ。
瞼を上げる時に震えるまつ毛が視界に入った。
「無理矢理…。」
「…!」
「次の日から、調理を任されるようになりました。スタッフの前ではいい顔をして褒めてくれることも増えました。そして時々…そういうこともありました。」
逃げ出すのも怖くて辞めるとは言えなかった。
2年間耐え忍び、周りには着丈に振舞った。
でもある日突然限界が来た。
鳴り止まない耳鳴りのせいで周りの声が聞こえなくなって、病院へ行くとストレスからくるものだと診断された。
そして軽い鬱状態にもあると。
抱えきれなかったものが溢れ、それが私の心身に表れてしまった。
これを機に私はレストランを辞めることを決意した。
私の病状はスタッフ全員が知っていて、料理長もさすがにダメだとは言えず受理した。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時