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「俺が退院するまででいいから。」
「わかりました。退院するまでの約束で。」
「ありがとう!この恩は一生、いや死んでも忘れないから!」
「うるさいです。病院では静かにお願いします。あなた一応入院してる身ですからね。」
「すんませーん…。」
お父さんから店のあれこれを聞いて、実際に店に行くことにした。
ここに来るのはどのくらいぶりだろうか。
小さい頃はお母さんと一緒に差し入れをしによく行ったものだ。
なのに、いつからこうなってしまったのか…。
預かった鍵で店内へ入るとなにも変わっていなくて、懐かしいことが蘇る。
___A、大人になったらパパとここで働く!
___おっ。そりゃあ楽しみだな。
「…、」
遠い昔を思い出して苦笑い。
私にもかわいい時期があったなぁ。
結局私は別の場所で働くことを選んだ。
ついこの間、そこを辞めてきてしまったけど。
理想と現実の差を埋めることは自分が想像していたよりもずっと難しい。
「準備するか。」
過去のことは過去。
自分で決めたことだから前に進まないと。
とりあえず今日からは気分転換としてバイト感覚で楽しむとしよう。
私は特に接客が苦手でも嫌いなわけでもない。
むしろ好きだ。
だからこのお店を任されることに抵抗はない。
お父さんが営業している、というところが引っかかってしまうだけ。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時